デジマグラフの研修で、タイ・バンコクへ行ってきました。
今回の研修では、ホテルや美術館、寺院、スーパー、飲食店、水上マーケットなど、とにかくいろいろな場所を巡りました。
もちろん研修なので、それぞれの場所でデザインや観光について考える課題もありましたが、個人的には初めて見るもの、初めて食べるもの、初めて体験することばかり。
仕事のことを考えながらも、普通にめちゃくちゃ楽しみました。
今回は、そんなバンコク研修の中でも、特に印象に残った場所や体験を振り返ってみます。
泊まるだけですでに楽しい、The Standard
今回宿泊したのは「The Standard, Bangkok Mahanakhon」。
ホテルに入った瞬間から、普段イメージする高級ホテルとは少し違いました。
鮮やかな色の大きなソファ、丸みのある家具、不思議な形の照明やオブジェ。


上質なんだけど、かしこまりすぎていない。
むしろ「何これ?」と近づいて見たくなったり、写真を撮りたくなったりするものがたくさんありました。
ホテル全体に、デザイナーのJaime Hayonらしい色や曲線、遊び心が散りばめられていて、ロビーから客室、レストラン、サイン、アメニティまで、歩くだけでも楽しい。

全部をまったく同じ見た目に揃えているわけではないのに、どこにいてもなんとなく「The Standardっぽい」と感じられるところも面白かったです。
そしてホテルの隣には、バンコクの街を一望できるMahanakhon SkyWalk。
夜景を見ながらお酒を飲める場所もあり、展望台というより、友人とゆっくり過ごせるビアガーデンのような雰囲気でした。

初日になんと、サプライズでカロさんと合流ができ、一緒に楽しみました!
カロさんは現在、バンコクで研修中。バンコクでの仕事や楽しんでいることなど、いろいろ語り合うことができました。

タイの寺院、とにかく細かい。
バンコクでは、3大寺院も巡りました。
まず驚いたのが、装飾の細かさ。
遠くから見てももちろん綺麗なのですが、近づいてみると、建物の表面に小さな陶器が組み合わされていたり、花や植物が描かれた皿の一部が装飾として使われていたり。
「これ全部、人がつくったのか……」と思うくらい細かいです。

サルの神様「ハヌマーン」の像も、日本のお寺ではなかなか見ない姿なので印象に残りました。

そして、巨大な涅槃仏。
写真では何度か見たことがありましたが、実際に同じ空間に立つと全然違います。
デカい。
とにかくデカい。
最初は大きさに圧倒されますが、近づいてみると足の裏や指先まで細かな装飾が施されています。
大きいのに細かい。
その両方があるから、ずっと見ていられるのかもしれません。


寺院から寺院へ船で移動したのも新鮮でした。
目的地へ行くための移動時間まで観光になっていて、川から見るバンコクの街並みも面白かったです。
DIB Bangkok、かなり好きでした。
今回訪れた中でも、特に好きだったのが「DIB Bangkok」。
まず、美術館へ向かう途中に大きな水庭があります。
作品を見る前なのに、そこを歩いている時点ですでに気持ちがいい。
「この先に何があるんだろう」と自然にワクワクしました。

途中には青いベンチがあり、「ここまでたどり着くのは本当に大変でしたね」というようなメッセージが書かれていました。
こういうユーモア、僕はとても好きです。

展示作品も、ただ静かに見るものばかりではありませんでした。
特に印象に残ったのが、バットを持って壁を思いっきり叩く作品。
これまでいろいろな人が叩いてできた跡そのものが作品になっています。
もちろん僕も叩きました。
広い空間に「バーン!」と音が響くのも含めて面白く、作品を見るというより、自分も作品の一部に参加しているような感覚でした。

ほかにも、展示内容はとにかく豊富ですし、建物にあるサインも目を引くものが多かったです。

作品だけではなく、建物の中を歩くこと自体が鑑賞体験になっている美術館でした。
水上マーケットと、人生初の象。
タイらしい体験として、水上マーケットと象乗りにも行きました。

水上マーケットでは、小さな船に乗って店の間を進んでいきます。
船が近づくと、販売している人たちがとにかく積極的。
日本語で話しかけてくれる人も多く、手で船を止めるくらいの勢いで商品を見せてきます。
見た!と判断された瞬間に、手に持たせようとされました。
何を話しているか全部は分からなくても、「これ買ったほうがいいよ!」という気持ちはめちゃくちゃ伝わってきました。
あの販売への熱量はすごいです。
が、なんとかタイの微笑みに負けじと、こちらも微笑みで断り続けました。

船同士もかなり近い距離ですれ違うので、最初は「これ絶対ぶつかるだろ」と思いましたが、現地の人たちは普通の顔でスイスイ進んでいきます。
ちなみに僕は途中で普通に船酔いしました。
そして、人生初の象乗り。

象に乗ると想像以上に高さがあり、かなり揺れます。
実際に触ってみると、象の皮膚がコンクリートの壁みたいに硬かったのも驚きでした。
これは写真を見ているだけでは絶対に分からない感覚です。
体験の途中では写真も撮ってくれて、終了後には写真立てに入った状態で販売されていました。

自分たちでは撮ることができない瞬間を、ちゃんと形にして持ち帰れる。
こういう仕組みも含めて、観光のつくり方が上手いなと思いました。
何より、象の上から見る景色はかなり新鮮でした。
タイに行った感、あります。
今回の研修では、デザインや建築、観光について考える機会がたくさんありました。
でも振り返ってみると、特に記憶に残っているのは、「実際にその場所に行ったから分かったこと」ばかりです。
ホテルの家具に座ったこと。
寺院の細かい装飾を近くで見たこと。
美術館でバットを振ったこと。
道端の猫に出会ったこと。
船に酔ったこと。
象の皮膚が想像以上に硬かったこと。
写真やインターネットでも情報はたくさん見られますが、実際に行って、触って、食べて、暑さまで含めて体験すると、やっぱり残るものが全然違います。
そして旅先でも、看板やパッケージ、空間のつくり方を気づけば見てしまう。
完全に職業病です。
でも、普段とは違う場所で見たものや感じたことが、いつか何かをデザインするときにつながっていくのだと思いました。
今回のバンコク研修も、本当にたくさんの刺激をもらえる旅になりました。
まだ行けていない場所もたくさんあるので、またバンコクへ行きたいです。
ヨロシクお願いします。