Client Interview
Client Interview
存在感を高めるために、
クリエイティブの力を信じて依頼。
事務 浜野 美由紀さん
- [インタビュー・執筆]
- 藤村 志乃笑
- [撮影]
- 宮崎 慎也
私たちの思いはすべてここに書いてある。
- デ :
今の時代に、欠かせない役割を担っておられるセンターですよね。
- 浜 :
そうなんです。しかしながら、センターがどこにあるのかや何をしているのかがあまり知られておらず、困っていました。そんな時にちょうど社会学者の上野千鶴子先生の講演を長崎大学で開催できることになり、以前から気になっていたデジマグラフさんにポスターをお願いしたんです。講演会のポスターと、センターの活動を周知するポスターの2つを依頼しました。
- デ :
私どもにとっても気になる取り組みでしたので、喜んでお引き受けさせていただきました。
- 浜 :
センターでは、女性の研究者や先生方が、キャリアを諦めることなく仕事を続けやすくするためのサポートをしているのですが、もっと積極的に利用していただきたいと思っていました。また、利用しやすい雰囲気になるように男性にも知っていただく必要があり、学内での認知度を上げたいと思っていました。
- デ :
女性だけが知っておけばいいというものではないということですよね。お話をもとにコピーを書いて「女性優遇?」のポスターに掲載しました。「女性が自分らしく生きることができれば、男性も自分らしく生きることができる。」その点をきちんと伝えたいと思いました。
- 浜 :
伝えたかったことが、そのまま書いてある!と思いました。実際このポスターを出して「私たちの思いはすべてここに書いてあります」とご説明することもあるんですよ。
- デ :
上野先生の講演ポスターはどう思われましたか?
- 浜 :
どうしても固くなりがちなところ、先生の個性を強調した明快なデザインで、とても目を引くと評判でした。上野先生を知っている人はあれだけでも「上野先生だ!」とわかります。正門前にも掲出していたのですが、電停からもよく見えたようで、明らかに反応の違いがありました。
- デ :
ありがとうございます。1回目の評判をそのように伺って、翌年にまた上野先生の講演が決まった時は、今しか出来ないデザインをしようとマスクを着用していただきました。ポスターの中でですが(笑)。
- 浜 :
面白いと思いました。1回目と似たトーンで作ってくださったのも良かったです。
デザインやコピーの力を実感。
- デ :
主に学生向けに配布される「LGBT+」に関するパンフレットに関しては、まず皆さん全員が当事者なのだということを伝えたいと思いました。これは、女性の活躍推進が男性にも関係しているのと同じ理論です。
- 浜 :
どれも効果的なものを作っていただき、デザインやコピーの力を実感しました。学内では「どこに依頼しているの?」と尋ねられることも多いんです。これからも効果的な広報物で、センターの活動への理解を深めていただき、活用される方を増やす努力を続けていきたいと思っています。